公益社団法人日本食品衛生協会から、別添のとおり令和元年度の巡回指導に当たっての重点指導項目について、平成29、30年度に引き続き「HACCPの考え方に基づく衛生管理の実施」とされた旨お知らせがありました。
「HACCPに沿った衛生管理」は食品の衛生管理を行う上で重要な課題であり、これらの普及、定着には官民の力を結集して進めていく必要があります。食品衛生指導員活動においても、更なる普及に重点を置いて進めていくこととされており、巡回指導において全国の食品衛生指導員の意識を統一し、普及・啓発の充実、強化を図っていくこととされています。
まもなく指導員の皆様のお手元に「巡回指導資料」が届くと思いますが、現場で指導助言の際に使用できる資料が欲しいとの要望もあり、日食協では現場で使える指針が作成されています。
内容は、Ⅰ 基本方針、Ⅱ HACCPの考え方を取り入れた衛生管理、Ⅲ 巡回指導等におけるポイント、Ⅳ Q&A、Ⅴ 重要管理のポイント記載例(参考)で構成されています。
具体的には、小規模な一般飲食店向け手引書の概要に加え、「巡回指導等におけるポイント」、「Q&A」では、実際の巡回指導時にこれだけは伝えたい、このような質問があるのでは?を想定した内容が掲載されています。また「重要管理のポイント記入例」では、できるだけ多くの飲食店の事例を紹介することによって、巡回指導時の参考としてご活用いただけることを目指されています。
HACCPに沿った衛生管理の完全実施まで待ったなし!行政との連携を十分に図りながらHACCPの普及を指導員の力で推進していきましょう!
なお、厚生労働省のホームページに「食品等事業者団体が作成した業種別手引書」が掲載されていますので、巡回指導の参考にしてください。
また、佐賀県では、HACCPに沿った衛生管理の制度化に向けて、小規模な飲食店や喫茶店を営業されている事業者の方を対象にHACCPの考え方を取り入れた衛生管理に関する講習会が開催されます。